おはようございます。
「岐阜武」インスパイアの林です。
今更ながら「DX」という単語をよく聴くようになりました。
「DX」って何?
「DX」の何が重要なの?
こんな「?」をもっている方も多いと思います。
今回は「DX」を分かりやすく解説していきます。
世界でも注目されている「DX」。
「DX」とはデジタルトランスフォーメーションの略です。
『なーんだ!デジタル化のことね!』
で完結してしまうと、ずーーっと理解できないままになります。
単なる「デジタル化ではない」
デジタル化とはちょっと違うので、この際じっくり読んでみて下さい。
「DX」の定義を知ろう!
2004年にヨーロッパで生まれた「DX」という考え方は「ITが人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させる」という意味を持ちます。
日本では約15年後の2018年に経産省が「DX」の定義をこんな感じで定めています。(無駄に長いです。途中で離脱しないでくださいね!)
「企業がデータとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること」
まったく意味わかりませんね(笑)
ざっくり言うと「デジタルによる変革」と考えます。これで十分です。
なぜこれが必要なのでしょうか。
「DX」の対応が遅れた日本企業の今!
話を世界の企業価値に向けてみます。
時価総額(企業価値)という指標を使って世界の今昔を見てみます。
◇平成元年◇
世界の時価総額ランキングで【TOP30】に日本企業は21社がランクインしていました。
世界中で最も価値のある企業のほとんどが日本企業でした。
◇現在(2020年9月1日)◇
日本最強のトヨタ自動車が世界47位です。
【TOP50】 にトヨタ1社のみ、
【TOP30】 には1社もランクしていません。
これだけを見ると日本の凋落ぶりが露骨です。当時バブルだったとは言え衝撃的な落ちっぷりに見えます。
では、世界のトップにはどんな企業がランクされているのでしょうか?
Google、Apple、Facebook、Amazon、MicrosoftなどGAFA(ガーファ)と呼ばれる巨大IT企業が占めています。
この5社は「DX」を達成してこの地位にあります。
ちなみに、この5社の直近の時価総額は、東証1部に上場している企業の総額より高くなっています。
「東証1部の総額」とは日本の大企業 約2170社の総額です。この中にはトヨタやソフトバンク、ソニー、イオン、セブン&アイ、ユニクロも当然入っています。
現代の資本主義において、数ある日本の大企業より、この5社の方が価値があるとマーケットが判断している。まぁ、これが続くとは思いませんけどね‥。
巨大IT 5社 > 日本の大企業 2170社
どんだけぇ!って感じですね。
世界はずいぶん先に行ってしまったと見て間違いなさそうです。
ZOZOに見る「DX」の本質
一般的にZOZOは「ファッション通販大手」と見られています。これを「ファッションの買い物をデジタルにして価値を高めた企業」と考えてみます。
「店舗で買い物、商品を持って帰る」この行動を「ネットで買い物、商品は自宅に配送」というサービスに転換したと言えます。
ZOZOはアパレル販売の「DX」を達成して企業価値を高めた
ネット販売はむずかしいと言われてきたファッション分野。先行したZOZOは、既存アパレルでは考えられない速度で成長しました。
今後はリアルとネットの垣根を超えたブランド支援に着手するとあり、リアル店舗の「DX」も今後ZOZOが支援する計画が進んでいます。
多くのリアル店舗は、この動きを注視していくことになりそうです。
政府がアナウンス!「2025年の崖(がけ)」って何の崖?
経産省のレポートでは、企業が「DX」を推進していかなければ、今後世界で戦えず市場の敗者になると指摘しています。
「DX」が進まない状況のままでは、デジタルによる変革を進めた国や企業に対抗ができず2025年にはメッチャ差が出る。そう警告しています。
これは警告なんですね。
このままいくと、その崖を越えられない日本企業が続出すると政府は見ています。
「あまり時間がない」という認識は持っておくべきでしょうね。
これからも各企業が「DX」による変革にチャレンジしていくはずです。
アナタならどんな「DX」を行いますか?
それが営業なら、販売スタッフなら、経営者なら、政治家なら、なんてことを一人一人に問われているのかも知れませんね。
この記事で「DX」の意味がなんとなく分かって頂けたら嬉しく思います。
それではコロナに負けず今日も良い一日を!