企業決算に見る世の流れ

おはようございます。
岐阜武「インスパイア」の林です。

今回は企業決算をもとに世の中の流れを考察したいと思います。

決算という言葉が何だか難しく聞こえますが、ざっくりと簡単にまとめています。

時間の無い方は「企業より個人が先に行く時代」の項目だけ読んでもらえば、この記事の要点が分かります。

上場企業は3ヵ月ごとの近況を「四半期決算」という形で公表しています。

現在、公表されているのは2020年4~6月の状況でコロナで大打撃を受けたのか、飛躍したのかが分かる内容です。

1つの傾向として、自宅で過ごす時間が増えたことで商品が売れるようになった企業とそうでない企業の間に大きな差が生まれています。

約3分の1の企業が赤字という中で、「任天堂」や「メルカリ」など最高益を上げた企業は、情報・通信分野でネット主体のビジネスを行う企業でした。


ネットの世界で収益化できる企業は価値が高い

自宅の不要品を「メルカリ」で売ったり、世界的に大人気の「ニンテンドースイッチ」(ゲーム機)、今夜のレシピが自宅に届く食材宅配の「オイシックス」など、デジタル・リアル共にトレンドの傾向が見えてきます。

アップルの決算が優等生すぎた

米国アップルの決算は大方の予想を裏切る好決算でした。

マスクによって顔認証より指紋認証を優先させたいタイミングで発売された「iPhone SE(第2世代)」これは本当に買い替えを迷うほど、コスパに優れたモデルです。

コスパが良いという事は、提供する企業側の利益が減っていると考えることもできます。

4万円台から買える「iPhone SE」と、大画面の「iPhone 11」はどちらも10万円以上するモデルと遜色ない高性能な内容です。

アップルもついに薄利になっていくのか という予想もある中で、粗利率40%弱という決算はアップルブランドの強さを改めて実感する内容になっています。

「iPhone」売れているんですね。

同時に「iPhone」一本足打法からの脱却、株式分割の発表、将来性、どれをとってもスキがありません。

低価格ラインを投入しても利益が減らない構造、これは競合がさらに追いつけなくなったとも言えます。

コロナ禍の中で、デジタルの中心にいるアップルやアマゾンの好決算。今を代表する出来事だと感じます。

個人とネットをつなぐサービスが強い

米国では小売がオンライン化する時、以前ならアマゾン一択でした。
時代が変わり、今は手軽にECショップが開けるショッピファイ(Shopify)に注目が集まっています。

これは日本でも同じ現象が起きています。

誰でも即ECショップが持てる「BASE(ベース)」やクラウドファンディングの「Makuake(マクアケ)」といった利便性の高いネットサービスを提供する会社がマーケットの受けも良く、過去の「当たり前」が通用しないほど株価はバブル化しています。

これが一過性の動きだとしても、こういう現象が起こるのは、人々がそこに将来性を見るからです。

「BASE」代表の鶴岡氏の代表メッセージを見ると、インターネットの将来性を疑わない気持ちが分かりやすく書かれています。

全体としては「ネットで完結するビジネス」という流れが中心にあって、産業に関わらず4~6月を良い状態で乗り切った企業は今後も明るいと言えます。
コロナ以前とは主流が完全に変わっています。

今回記載した企業に初期段階から投資をしている有名人も多く、今は静観されていますが徐々に表に出てくるでしょう。その後はまた違うトレンドに移ると思います。

企業より個人が先に行く時代

アパレルでもEC化が叫ばれていますが、大きく進まないのが実情です。

手をこまねいているうちに企業より個人が先に行ってしまう、そんな可能性も出てきました。

このブログの読者であれば、自社ECの重要性を共有できていると思います。

そういう販売スタッフが店頭にいて、ネット販売を含めた提案をお客様にできる企業しか生き残れない時代になっていきます。

「目の前のお客様に目の前の商品を売る」こんな当たり前だけでは通用しない世界になってくる。そう思っても大げさではないのかも知れません。

リアルを主戦場にしていた企業の多くは、今後も変化を強制されそうです。

激変期は様々な「当たり前」が変わっていきますね。

ただ、この時代に生きていることがとっても幸運だなぁと思ったりもします。

それではコロナに負けず今日も良い一日を!

※熱中症にはくれぐれもご注意ください。

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