テレビの終わりが始まった

最近の芸能界ではジャニーズやオスカーを筆頭に芸能事務所からタレントが独立する動きが増えています。

これは芸能事務所の既得権益うんぬんよりも「テレビの終わり」になり兼ねない事態だと言えます。

おはようございます。『INSPIRE』の林です。

かつて芸能界に深く関わっていた人間から見ると、今の状態はテレビというメディアの危機的状況にしか感じません。

自粛してる際はテレビの視聴が増えるかと思いきや、視聴時間は大幅に減っていて、ニュース以外はほとんど見なくなりました。

今回は「テレビの終わり」が始まったのではないか、という事を深掘りしていきます。

吉本興業とUUUMの業務提携が示すものとは?

テレビ離れの決定打となり得るこの流れ

「UUUM」とはユーチューバーの事務所のような存在なので、この提携は吉本芸人によるYouTubeへの本格参入を意味しています。

これを要約すると、芸人はテレビだけでは食えない時代になったのです。

テレビに出ているプチ有名人よりもYouTubeで活躍する一般人の方が「食えている」。
そんな現実が透けて見えます。

YouTubeで収益化することが当たり前になった時、テレビの役割は大きく変化していきます。

YouTubeを筆頭に、デジタルと芸能人はとても相性が良いので、今後はデジタルへの収益シフトが確実に起こると考えます。

逆にデジタルシフトができない芸能人の影響度は相対的に下がっていくかも知れません。

コロナ禍で加速する一つの現象が、この提携だと感じるのです。

NHKの受信料をサブスクとして見ると、とってもコスパが悪い!

サブスクリプション(サブスク)という定額課金でサービスを受ける形態があります。

身近では「スポーツジム」や「ファンクラブ」、アパレルなら「定額制のレンタル・サービス」がそれです。

NHKの受信料をサブスクとして考えると、競合は絶頂期にある「ネットフリックス」や「Hulu」です。

ネットフリックスとはサービスのレベルが違い過ぎて、もはや比較になりません。

しかも、コスト面ではNHKの受信料の方が高いという始末。

今のところ表だって比較されていませんが、これは調整されていきそうです。

若者に選ばれないメディアはオワコン化する

多くの学生が昼間家にいてもテレビの番組編成は不思議と変わっていません。

相変わらず平日の昼間は主婦やご年配向けの番組が流れていて、若者が楽しめる番組が見当たらない。

自粛の期間、多くの若者はテレビがつまらないと感じたはずです。

若者が本格的にテレビ離れをした場合、広告で成り立っているテレビ業界の先行きは相当厳しくなります。

コロナ禍で若者のテレビ離れが加速する

番組編成はテレビ局の花形であり根幹です。

アパレルでいう商品コレクションに該当するので、巣籠り対策にルームウェアやマスクをすぐ提供できないアパレルのように、テレビ局が即対応できないことも理解できます。

頭の痛い問題ですよ・・・きっと。

若者の離脱と共に産業は衰退していきます。テレビ業界はギア全開でこの道を突き進んでいるように感じるのです。

ユーチューバーはテレビを目指すのか?

世界で最も再生されたユーチューバー・ランキング第9位の「フィッシャーズ」という日本人チームがいます。

彼らには多くの出演オファーがある事でしょう。
ただ、ゲストとして出演することはあっても、テレビに入れ込むことはないと推測できます。

なぜなら、人気ユーチューバーがテレビに出る旨味は限られているからです。

芸人やタレントはYouTubeを目指し、ユーチューバーはテレビを目指していない。

メディアの影響度は大体これで説明がつきます。

この状況こそがテレビの終わりを想像させるのです。

空いたオリンピック枠をどう利用するのか

テレビに光明があるとすれば空いたオリンピック枠です。

この空白枠で各局がどんなチャレンジをするのか、視聴者として期待しています。

テレワークが進み社会全体もある種の空白枠が増えていて、この空白枠を何で埋めるかにセンスが問われています。

今後はタレントや芸人がYouTubeを目指し、ネットフリックスの利便性がもっと認識されていきそうです。

そろそろ新しいテレビを買おうかな(笑)

それでは、コロナに負けず今日も良い1日を!

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