試着室では競争原理が働かない

髪を切りに行った時、トレンドのヘアカラーについて若いスタイリストと話していると、ナチュラルカラーの対になる明るいカラーを「きめつカラー」と表現するのだと知りました。

ついにファッションにまで浸食した「鬼滅の刃」恐るべし!

おはようございます。『INSPIRE メンズ』の林です。

今回は競争原理について、シェアしたいと思います。

圧倒的に優位な業界って競争原理が働いていない事が多くあります。
テレビ局だったり電話などの通信業界は新規参入が難しいので、競争原理がなかなか働きません。

アパレル業界はメチャメチャ競争原理が働いていて、かなりのレッドオーシャン(血の海)なので、強力なブランディングなくしては常に競争の渦中にあります。

そんなアパレルで、個人的にもったいないなぁと思うコトは試着室での対応です。

試着室では商品を「買うか」「買わないか」の2択になる

試着室を利用する時って、商品を買おうかどうか迷っている時がほとんどです。この時、買い手の選択肢は目の前の商品を「買うか」「買わないか」の2択になります。

ここに競争原理は働いていません。

繰り返しますが、試着室では選んだ商品を「買うか」「買わないか」の2択なんです。

なのに、試着していて放置される事も意外と多いんですよね。
戦略的放置かも知れませんが、そこは戦略外れているでしょ。と感じます。

試着室でなかなか対応されないと、せっかく競争原理が働いていないのに、別の商品やショップの事を考える暇が出来てしまいます。

これって、すごくもったいない。

べったり隣に立っていて欲しいワケではなく、(これは逆効果!)ちょっとの気遣いが欲しいのです。

試着室はシャツの試着でも靴を脱いだり何だりで、ただでさえ面倒ですから、人によっては試着室に入る行為そのものが購入の意思表示だったりします。

試着が終わって、「一言欲しい時」ってあるんです。この時、販売員がせっせと商品出しをしていたり、遠くにいて呼ばなくてはいけない状況だと、まぁいいかとなります。

これって、購入の意思決定をしているのに先に進まない感覚に似ていて、例えば予約したレストランへ時間通りに行ったら待たされる感覚に似ています。

当然「えっ!待つの?」となりますよね。この時欲しいのは「〇〇様お待ちしておりました。こちらへどうぞ!」なんです。

人は決定した購入が先に進まないと、とてもストレスになるんです。

コロナ禍によって人が待てる時間は更に短くなる

ある調査では、人がイライラしないで待でる時間は年々短くなっている事が実証されています。でもコレ分かりますよね。

出勤やランチ時のコンビニで、長くレジ待ちをしていると「この商品ってホントに必要か?」となってきます。まぁ個人差はありますが・・。

コロナ禍が直撃している現在は何事も穏やかですが、通常が戻ると待てる時間は更に短くなると考えておくべきでしょう。

都市に住むなら通勤時間が短い駅近や職場近くの住まいがこれまで以上に望まれるし、長いレジ待ちをするコンビニにはそもそも入らなくなります。

より時間に厳しくなる方向に向かう

試着室の例でいえば密な接客を気にして放置するより、購入者の時間を優先するべきです。
販売員には購入者が短時間でお買い物ができるようなアシストや気遣いが欲しい。

バーっと買って、パッと帰りたいという需要を満たす接客です。

まだ試着室が使えないショップもありますが、試着室が使えるようになったら間違っても戦略的放置は避けて欲しいと個人的に思うのでした。

それでは、コロナに負けず今日も良い一日を!

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